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2013年 09月 21日
思わぬ長期間の入院となった。
毎日の採血とレントゲン、その他CTと検査の日々が続き 体力的にも精神的にも結構きつい。一日でも早く退院したいが、 次々に問題が発生し、すい臓がんの治療どころではないというのが現状である。 初めは肺炎の疑いであった。 これは入院3日後くらいに誤えん性肺炎ということで熱も下がり決着をした。 次に問題となったのが十二指腸狭窄。腫瘍に圧迫され十二指腸が 閉塞状態となり食べ物が通らない。これでは食事が出来なくなるので 胃と小腸をつなぐバイパス手術した。 今は傷口もかなり塞がり動いてもあまり痛みは感じなくなった。 肝心の消化機能の回復も順調で間もなく食事は再開できる見込みである。 辛い決断を迫られたのは黄疸だった。 見た目ではあまり症状が感じられないのだが、血液検査の 総ビリルビンの数値を見ると上限が1,2であるのに対し 8,3ときわめて高い。放置すると胆肝炎や肝硬変につながり 重篤になりやすいと説明された。 黄疸はすい臓がんではよく見られる症状。今年6月には胆汁の流れを よくする為に胆管にステントを入れた経緯がある。 その際に担当医からは「ステントは将来詰まる可能性が高い。 その場合は入れ替えをしなければ」といわれていた。 そこで今回入れ替えることになったのだが、十二指腸狭窄で 内視鏡が入らず入れ替えは困難という結論が出た。 次の選択肢として選ばれたのが 経皮経肝胆管ドナレージと呼ばれる手術である。 この手術は腹などに小さな穴をあけ肝臓の胆管にチューブを入れ、 胆汁を体外に排出するもの。患者は排出された胆汁をためておく バックを常に携帯しておく必要がある。日常生活を考えると 避けたい方法ではあるが医師からベストの選択と言われると仕方ない。 結局19日午後から手術を受けた。幸いこちらの方も回復は順調である。 胆汁は体外のバックに排出され黄疸も改善しつつある。 末期患者がこの程度の事で弱音を吐いてはと思うのだけど 生き抜くことはなかなか難事業であると痛感した。 自宅で療養しながら、たまには外でビールでも飲んで名残を惜しむ。 そんな日々はもう還って来ないだろうか。 #
by anms1024
| 2013-09-21 21:06
| 病状・治療の記録
2013年 09月 17日
手術の当日は朝から結構忙しかった。緊急ということで当日の予定に
かなり無理して追加してもらっただけに開始時間は未定。多分夕方ごろに なると思いますが、いつでも手術室に行けるよう準備しておいてくださいと いう指示であった。 午前中まずはシャワーを浴びてサッパリ。手術着に着替えて呼び出しを待つ。 リスクはほとんどありません。簡単な手術です。 と言われても手術は手術である。血圧も上昇気味。やはり緊張するものである。 今更逃げ出すわけにも行かないが、内心はハラハラドキドキであった。 午後4時呼び出しがかかった。手術室に歩いて向う。手術室前で見送りの 家族と別れる。手術室の前には執刀する医師・麻酔医・看護師などが集合。 それではという掛け声で手術室の中に入った。 狭いベッドに横たわり天井を眺める。手術室の照明が目に入ると、 最悪のケースもつい考えてしまった。 各医療スタッフの声がきびきびとして伝わってくる。プロの集団という感じ。 これなら大丈夫かと思ったりしているうちに・・・ 全身麻酔のおかげで記憶があるのはそこまでである。 気がついたのは約2時間後。「終わりましたよ」という声で我に返った。 麻酔の量をどう調整しているか分からないが、手術が終るとほぼ同じくらいに 覚醒するようになっているようだ。手術が終って病室に戻ってきたのは午後6時ごろ。 結局上腹部の10センチほどを切って胃と小腸をつないだ。 その夜は寝返りも出来ない。ただ痛みに耐えて朝が来るのを待った。 手術が成功したからといって肝心なのは術後である。 つないだ胃と小腸がうまく消化機能を果たしてくれなければ意味がない。 腸は手術後しばらく完全に機能停止状態である。医師からは腸が活動を 始めた合図ともなる「おなら」がありましたかと術後何度も聞かれた。 患者も医師もひたすら「おなら」を待つことになる。 術後3日経った頃、これまで完全沈黙だった腸がゴロゴロとなりだした。 そして待望の「おなら」も出た。超音波検査などをして水などが順調に 流れているのが確認されれば、重湯からおかゆそして普通の食事と なっていく。 今月1日入院していらい本日で17日間水とお茶だけである。 点滴だけで命をつないできた。体力は相当衰弱している。 体重も5キロ減少。病気前と比較すると10キロ減である。 免疫力の低下で細菌感染も心配。昨夜も突然39度1分まで熱が 出て慌てた。黄疸や下血の症状も少し出てきたようである。 まだまだ退院への道のりは遠いようにも感じている。 #
by anms1024
| 2013-09-17 20:30
| 病状・治療の記録
2013年 09月 12日
これまでの人生幸いなことに開腹手術はしたことがなかった。
それがとうとう逃れられないことになった。 CT検査の結果、腫瘍が十二指腸に浸潤してきていることは すでに報告した。その結果十二指腸が圧迫され食べ物の通り道が 極端に狭くなってきているのが判明した。十二指腸狭窄である。 十二指腸がふさがってしまっては食事を取ることが出来ない。 また例え食べなくても胃液は分泌され胃にたまっていく。 その量は1日1500-2000cc。 十二指腸の下のほうが閉塞して膵液や胆汁が加わると、合わせて 5000ccにも達することもあるという。 患者は一日中吐き続けやがて脱水症状になると解説書にはある。 今回の手術は全身麻酔で開腹して胃と小腸をつなぐもの。 すい臓がんでは一般的によく行なわれている手術で 所要時間は2時間程度とか。 最もこの手術が成功したからといって、これまでのように食事が できるかどうかは個人差もあり保証の限りではないらしい。 しかし胃が張っている患者としては「お願いします」という以外に 方法はないではないか。9日から水さえ飲めない絶食が始まった。 いつかは実施する事になるだろうと思っていたバイパス手術である。 不安はもちろんあるが体力のあるうちにやれることを是としたい 。 手術は本日(12日)午後からです。手術が順調に終ったとして退院できるのは 2-3週間後だそうである。再びブログで報告出来るよう 手術の成功を祈るだけである。 なお肺炎のほうは完治。診断は誤えん性肺炎であった。 #
by anms1024
| 2013-09-12 09:17
| 病状・治療の記録
2013年 09月 07日
今回の入院でCTをはじめとして各種の検査を受けた。
その結果、入院の直接原因となった病状だけでなく、 すい臓がんのその後についても新たにいろいろ分かった。 それは大変厳しい現実だった。 がんとうまく共存できないか。 末期がんで余命わずかと言われた人でも何年も生きた人がいる。 人間の余命なんて誰にもわからない。最近はなんとなく 楽観的だっただけにショックを受けたのは確かである。 担当医の説明は概略次のようなものであった。 「CT検査の画像を見ると、すい臓の病変が十二指腸に かなり浸潤してきている。また抗がん剤の効果でこれまでは 縮小してきた病変も再び大きくなってきた。 これは現在の抗がん剤ジェムザールが耐性で効かなくなった ことを示している。これ以上やっても無駄なので ジェムザールによる抗がん剤治療は終了とする。 次の抗がん剤のTS1に切り替えるのが 一般的だが、抗がん剤が毒物であることを考慮すると 現在の健康状態では使用できるかどうか分からない。 厳しいことを言うようだが、そろそろ緩和ケアとか ホスピスのことも考えてみてはどうか。 どこも順番待ちの状態なので探すのなら早いほうが良い」 担当医からはこのような説明を受けた。 もしTS1による抗がん剤治療が出来なければ、 病院としてはもう打つ手がありませんということである。 今後どうするかは退院時に相談して決めることにしたが、 さてどうしたものか。多くの末期患者がそうであるように、 次の一手を代替治療・民間療法に求めてがん難民の道を辿るのか。 それとも何もしないのか。 相撲で言えば一気に土俵際。俵に足がかかった心境である。 #
by anms1024
| 2013-09-07 20:39
| 病状・治療の記録
2013年 09月 03日
いま大学病院のベッドの上にいる。今月1日に入院した。
発熱、吐き気、みぞおち付近の激しい痛み。 日曜日だったが、我慢できず大学病院で受診したところ検査入院となった。 月曜日からは絶食でCT・レントゲン・血液・尿検査。 初めての輸血や点滴で少し元気も回復。 入院2日目で吐き気とみぞおち付近の痛みはなぜか治まってきた。 しかい熱は解熱剤も使用してもなかなか平熱に戻らない。 これまでは夜は熱が出ても朝になると自然に下がっていたのに 今朝も38度近くある。 これまでの検査ではCTの画像で肺の左右に影があることが分かった。 今のところ感染症の肺炎ではないかという診断である。 しかし、それにしては肺炎特有の呼吸障害や痰や咳などの症状がない。 これから症状が遅れて出てくるのだろうか。 抗がん剤の副作用で感染症は心配していた。 そのうえ最近の極端な食欲不振。免疫力は相当低下していたはずである。 仮に肺炎だとしてこれから病原菌を特定し、 抗生物質による治療が始まることになる。 肺炎は死因の3位。特に高齢者にとっては油断できない病気である。 肺炎で死亡する人の92%は65歳以上の高齢者だという。 がん患者が肺炎の合併症などで死亡するケースも多いそうだ。 いずれにしても今回の病気で抗がん剤の投与はしばらくの間出来なくなった。 結果として希望通りということになるが、それが良かったかどうか。 神のみぞ知るである。 退院は今月14日頃の予定。 #
by anms1024
| 2013-09-03 21:08
| 病状・治療の記録
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