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2013年 10月 12日
そこで発想を変えることにした。
得意の「思い込みの世界」でこの難問を解いてみることにした。 本人が理不尽と思う死にどう気持ちの折り合いをつけるかの話である。 あくまで感情の問題なので論理的でないのはある意味当然の帰結だと 思ったからである。 結論は末期患者にならなければ決して開設することはなかっただろう ブログ「どーもの休日」に求める事にした。 理由は社会的理由と個人的理由のふたつある。まず社会的理由である。 2人に1人が、がん患者になり、3人に1人が、がんで死亡すると言われる時代である。 特にすい臓がんはがんの王様と言われるくらい他のがんに 比較して5年生存率が極端に低い。 発見された時は手遅れのケースが多く治療方法も手術以外は 延命治療しか期待できない病気である。 医師からすい臓がんの宣告を受けた患者は絶望感に打ちのめされる。 そして真っ先に自分の前途がどうなるのか調べることになる。 その時一番頼りになるのが同じ患者が書いた手記・闘病記である。 医師の書いた立派な本はたくさん出版されているが一部には売れれば良い。 あるいは自分の治療方法のPRといった出版物もあり 必ずしも全幅の信頼がおけない。 その点患者が記録した手記には真実の声が闘病の現実が記載されている。 私も患者になって真っ先に取り組んだのは同じすい臓がん患者の 数々の記録を読むことだった。 そしてどんな症状が出るのか。どうやって対応しているのか。 患者の立場からの痛切な声を知ることが出来た。 そして時には勇気をもらい絶望感から救われた。 それくらい闘病記には社会的価値があると思っている。 もし宇宙を創造した神がいるとしたら私に最後の社会貢献をさせる為に 運命を変更させたと思うことにしたのである。 現在の私のブログに果たしてそれだけの価値があるのか。そう言われると辛い。 自信はないが時々は患者の家族から「ブログを読んで勇気や希望を貰った」 「いつも前向きのブログを読み励みにしている」などのありがたい コメントを頂くようになった。エキサイトブログのデータによると 最近ではスマートフォン・PCを合わせると1日に500人前後の読者が 訪問してくれている。 内容を充実させて少しでも参考になるようなものにしたい。 そう考えている。ブログのシステムことはよく分からない。 しかしすでに亡くなった人のブログが数年経過した今も 拝読出来ることを考えるとその生命は意外と長いようだ。 私は亡くなったあともエキサイトブログの中では生き続けることになる。そして少しは世の中のお役に立つことが出来る。幸せなことである。 もうひとつの個人的理由というのはこうである。 島根県の隠岐の島。古くは流人の島として 後鳥羽上皇・後醍醐天皇なども流された島である。 私の両親はこの島の出身である。私自身は大阪生まれであるが、 小学2年から中学1年まで6年間は島後にある西郷町というところで育った。 この町の図書館に郷土コーナーというのがある。 地元出身の人が書いた本やエッセー・自分史などが書棚に並んでいる。 実はこのコーナーに父親と母親の本と小冊子があるのだ。 父親の本は郷土史「隠岐流人の島」母親の小冊子は自分史「昭和に生きて」である。 私の死後このコーナーに息子である私の小冊子も仲間入りするはずである。 思いもかけぬ病気でブログを始めてもうすぐ1年。 いつまで続けることが出来るか分からないが記録として残したいと 思ったからである。 ブログは私の死後に「すい臓がん・末期患者の○○○日」として 小冊子にまとめ家族が図書館に届ける手はずになっている。 そうすれば親子3人の本や小冊子が同じ郷土コーナーに並ぶことになる。 親も喜ぶことであろう。息子としても嬉しい「ただいま」である。 すい臓がん末期患者にならなければ決して有り得なかった展開。 人生のバランスシートはプラスマイナスゼロにはならないが、 損得勘定の話ではない。 少しでも自分の死にそれなりの意味を見いだせるか。 そして気持ちを納得させるかの話である。 人は誰でも生きることに意味がある。 誰でもいつかは迎えることになる死にもそれぞれの意味と 必然が込められているように今は感じている。 そのことを信じることで人は救われるのではないか。 やっと到達した私なりの解答である。
by anms1024
| 2013-10-12 12:09
| 末期患者の気持ち
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