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2013年 09月 30日
入院病棟の消灯時間は午後10時である。
個室なので他の患者に対する気兼ねはないが管理上の問題もある。 時間になると照明を落とし寝るようにしている。 深夜13階の病室に聞こえるのは救急車のサイレンの音くらい。 静粛な時間が流れる。看護師の巡回は夜中に3回程度。 患者に異常がないか。こっそり病室に入って確認していく。 ほとんど徹夜に近い激務だがどの看護師も笑顔を絶やさない。 朝も7時すぎには巡回開始。検温・血圧・点滴入れ替えと忙しい。 医師の激務は看護師以上である。入院時から日常的にお世話になっているのは 主治医と担当医の2人。いずれも外来の診察時間が始まる前の 8時過ぎには病室を覗いて病状に変化がないかどうか診てくれる。 宿直勤務明けでも休みというわけではないらしい。 土曜日・日曜日でも患者が気にかかれば病院に駆けつける。 精神的にも肉体的にも相当タフでないと勤まらないだろう。 入院するたびに感心している次第である。 朝食は8時過ぎから。病院食だからどうしても塩分控えめ。 値段も1食あたりの単価は安いのでメニューにも限界があるが 患者にとって嬉しいのはメニューが昼食と夕食は選択できることである。 普通食・学童食・全粥食・軟飯食・高齢者食と年齢や病状に合った 食事を用意してくれるのもありがたい配慮だ。病院食は美味しくないという 定説もそのうち変っていくのではないか。そう思った。 朝食が終ったころに本日のシャワーの希望時間が聞かれる。 病状でシャワーを利用できない患者には熱いタオルが配られる。 背中などは看護師が拭いてくれる。誠に恐縮であるが快適。 生き返った気分になる。病院もサービス産業かと誤解するほどの変貌ぶり。 最近では患者を○○様と呼ぶ民間病院もあるとか。 患者本位は嬉しいが、やはり程度問題のような気もした。 正午過ぎからの昼食、午後6時過ぎからの夕食まではどちらかというと フリータイムだ。点滴があるのでそう自由に歩き回る訳には行かないが 入院して一番の問題は運動不足である。特に筋力はあっという間に衰える。 出来るだけ散歩して退院後に備えるのがベスト。 入院してからほぼ1か月。今回は病室からほとんど出ていないので 不安だが、そろそろ歩かねばと焦っている。 夕食から午後10時までも自由時間。患者はテレビを見たり読書をしたり 思い思いの時間を過ごす。 この入院中に成果があがった事もある。実は吐血したあと初めて 妻・長女・長男から手紙をもらった。 本人を目の前にしてはなかなか言いにくいことも多いが 手紙はこういう時には便利なものである。 子供たちの成長や個性が手紙から伺えて嬉しかった。 それぞれの返信も兼ねて夫・父親からの手紙をこの時間を利用して 手書きで書き終えることが出来た。 退院したらそれぞれに手渡すつもりである。 家族の行く末を見届けることが出来ず夫として父親として 誠に申し訳ないがこれも運命。手紙がこれからの人生の指針 そして支えになってくれればと願ってやまない。 主治医の説明によれば退院は今週末か来週初めの予定である。 待ち遠しい。あと少しである。
by anms1024
| 2013-09-30 22:25
| 病状・治療の記録
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