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2013年 01月 29日
入院9日目。12月21日。教授から組織検査の結果と 今後の治療方針が示された。 「病名は膵頭部局所進行がん。生検でも確認されました。 ステージは4b。99パーセント腹膜転移あり。余命1年。 腹水も少し溜まっている状態。 手術、放射線治療は不可能で抗がん剤のみの治療。 ジェムザールという抗がん剤を使うことになると思います。 今後バイパス手術などが必要になれば、当病院で対応します。 日常生活の注意点は特にありません。旅行はしてもよいですよ」 ほぼ予想した通りの話だったが、生検の結果を告げられ微かな 期待は消えた。すい臓がんの厳しさを再確認する。 後は余命を伸ばすための戦略を練らねばならない。 漢方医療・免疫療法・食事療法・健康食品などなど。 余命2年を目指したいと思った 入院14日目の12月26日 抗がん剤治療が始まった。ジェムザール(ゲムシタビン)は、 すい臓がんに使用される。標準的な抗がん剤である。 週1回の点滴注射を3週続けて4週目は休み。 このサイクルを繰り返す。通院でも点滴できるのだが、 初めてであること、副作用の出方もわからないことから、 入院中に実施することになった。 抗がん剤を点滴する化学療法室。 1日に多い日には50人前後が受ける。 中には母親に連れられた子供の患者もいる。 点滴開始の前に血液検査で白血球などを確認。 問題なければ、まず副作用防止の薬を15分、 次いでとジェムザールを40分ほどかけて点滴注射する。 抗がん剤も次々に新製品が登場し副作用も昔ほどではないというが、 正常な細胞にもダメージを与える。 いまも猛毒であることに変わりはない すい臓がんに抗がん剤が効きにくい。 当初は効いて腫瘍が小さくなっても、 半年くらい経ってがん細胞が抗がん剤に慣れてくればやがて効かなくなる。 多くの患者が悩むのは次の第2ステージに突入するかどうかだ。 別の抗がん剤に切り替えて治療を続けるか。しかし危険な賭けでもある。 治療を続けたくても副作用で体力が衰弱し途中でやめる人も少なくない。 抗がん剤投与を断るのは、もちろん患者の自由意思に任されている。 末期のがん患者は常に自分の責任で判断していかねばならない。 多くの患者が少しでも延命を図ろうと民間療法や免疫療法などの世界へ やがて「がん難民」の道を歩くことになる。 決して他人事ではない。私自身も数か月先にはこの厳しい判断に 迫られることになるのだ。
by anms1024
| 2013-01-29 22:18
| 病状・治療の記録
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