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2013年 01月 27日
どんな人がすい臓がんになるのか。発症メカニズムは不明だが、 危険因子としては喫煙・高脂肪食と肉の食べ過ぎなども列挙されている。 煙草は一度も禁煙することなく1日1箱ペース。 黒毛和牛をこの世で一番美味しい食べ物だと考えている人間である。 がんになる資格は十分だ。 思えば好きなものを食べて、好きなように生きてきた。 今更後悔してもと思っているが、家族を悲しませる結果になったことについては やはり神妙な気持ちになる。 がん患者になって数々のがん予防に関する本を読んだ。 共通している結論は、まず食事は食べ過ぎないよう腹八分目を心掛ける。 野菜はたっぷり、肉・塩分・糖分は控えめに。 運動はとても大切・血液はサラサラにであった。 いずれもよく知られた内容で目新しいものではない。 要は実行できるかどうかである。 アルコールはビール1本程度だが毎晩欠かさず40年以上。 ケーキや和菓子も結構好き。薄味より濃い味が好き。 しかし歩くのはあまり好きでない。したがって体重は増えるばかり。 長年にわたって「がん街道まっしぐら」の生活をしてきたことがよくわかる。 我が家はがん家系ではないので大丈夫という根拠のない思い込みもあった。 それでも胃がんと大腸がんは一応警戒していたが、すい臓がんは全く想定外であった。 人間ドックへの過信もある。毎年定期的に人間ドックは受診していた。 しかし内臓の変化をみる腹部超音波検査で、すい臓は2年連続で一部描出不良。 経過観察となっていたが、あまり気にはとめなかった。 もともと今の一般的な人間ドックで、がんを早期に発見するのは相当難しいのだ。 加齢で免疫力は年々低下。若いころと同じ生活をしていては、 がんになるリスクは格段に高くなる。 さすがに最近は軌道修正に取り組んでいる。もちろん禁煙である。 減塩で薄味も我慢である。野菜ジュースと漢方薬も好きになるよう努めている。 アルコールも少々。人生の楽しみを捧げたこれらの大幅な生活改善で 果たしてガンの進行を止めることができるのだろうか。 #
by anms1024
| 2013-01-27 19:22
| 末期患者の気持ち
2013年 01月 26日
これまで大病の経験はない。したがって入院も初めて。
何でも初めての経験というものはウキウキするものだが、 今回の場合はさすがに気が重い。 12月13日。朝早くから病院の入院手続き窓口は大勢の人で混雑していた。 医療保険に入っていることでもあり、少し贅沢かとも思ったが、 個室にした。4人部屋のメリットは患者同士の情報交換ができることだが、 病状などは筒抜けでプライバシーは保てない。 となりの患者の鼾や唸り声で一晩中寝られなかったという話も聞いた。 病室は13階。窓からは長年勤務したビルやテレビ塔も見ることができた。 病院の着衣に着替えるとすっかり病人モード。 主治医・担当医・看護師・薬剤師などが次々に現れ自己紹介。 がん告知した医師は日常的には登場しない。 医療チームのリーダーとして主治医たちを指導する立場のようだ。 日常的に面倒みてくれるのは担当医。 大学病院の特徴か。30代の若い医師が多い印象。その担当医が病状を説明。 「病名は膵頭部の局所進行性がん。リンパ節に転移していると思う。 肝転移はないと思うが、肺転移については見方がわかれている。 セカンドオピニオンについては協力する」などなど。 最近話題になっているガンワクチンの効用について聞いてみたが、 「効かないと思います」あっさり。少しがっかりした。 正午。初めての病院食は ぶりの照り焼き 薄味だが美味しかった。 メニューはA定食とB定食の2つがあり選択できるのがありがたい。 午後はレントゲン・心電図などの検査。 翌日の生検に対応するため点滴も始まる。 夜は朝から一日付き合ってくれた家族も帰りひとりとなる。 テレビは見る気になれず、インターネットですい臓がんの勉強。 定年直前に購入したドコモの携帯電話「らくらくほん」が役に立つ。 泊りの看護師が2時間に1回のペースで様子を見に来ては声をかけてくれる。 就寝時間は午後10時。 入院初日はあわただしく過ぎて行った。 #
by anms1024
| 2013-01-26 21:56
| 病状・治療の記録
2013年 01月 25日
すい臓がんの標準的な治療は外科手術・放射線・抗がん剤の3つ。
このうち完治できるのは、外科手術のみ。 放射線・抗がん剤治療では延命しか期待できない。 受診した大学病院は、このすい臓がんの手術では全国でもトップレベルの 実績がある。 すい臓がんでないかも・・・という微かな期待。 祈る気持ちで女房と2人診察室に入った。 同じ年配くらいの医師が事前に提出していたCTのデータ画像を見ていた。 医師は手慣れた様子ですい臓付近の絵を描き説明を始める。 「ここがすい臓、ここが十二指腸ですが、すでに腫瘍に侵されています。 病変から組織を採取する等さらに詳しく調べる必要がありますが・・・ この画像を見た限りでは99,9パーセントすい臓がんだと思います。 リンパ節に転移し、腫瘍が周囲の主要な血管を巻き込んでいます。 この段階ではもう手術はできませんね。」 「すると末期ということですか」「ステージ4aというレベルだと思います」 「余命は3か月くらいですか」「そんなことはないと思いますが・・・」 がんの宣告を受けると、頭が真っ白になるという話をよく聞く。 末期であれば、なおさらである。 しかし現実がうまく受け止められないのか、何か他人事のような感じさえした。 精密検査のため、13日からの入院が決まった。 少なくても3カ月は命が保証された。しかし生還の可能性は奇跡のレベルとなった。 半ば覚悟していたとはいえ、重い足どりで病院をあとにした。 2007年の厚生労働省の調査によるとがんの本人告知率は66パーセント、 余命告知率は30パーセント。この大学病院は本人告知をする方針の 病院であった。 #
by anms1024
| 2013-01-25 11:47
| 病状・治療の記録
2013年 01月 23日
12月4日朝8時すぎ、自宅にかかってきた1本の電話が人生を大きく変えた。
近くの内科クリニックからだった。できるだけ早く来院してほしいという。 嫌な予感がした。CT検査で何か異常が見つかったということか。 電話を受けた女房とおもわず顔を見合わせた。 歩いて5分ほどのクリニックに急ぐ。 診察室に入ると医師は「すい臓に異常が見つかった。 県のがんセンターか地元の総合病院で精密検査を受けてほしい」と告げた。 このときの詳しいやり取りは、あまり覚えていない。 しかし、がんセンターの名前が出てきたことで、 がんの疑いがあるということは分かった。 精密検査は諸事情から自宅から車で1時間ほどの大学病院で受けることにし、 診察室を出て女房にすい臓がんの疑いとメールした。 この年齢になると、がんはそんなに珍しい病気ではない。 胃がん、大腸がん、肺がんなどで手術した先輩や仲間たちも数多く知っている。 しかし、すい臓がんとなると・・・ どんな病気なのか、知識は皆無に近い。帰宅してすい臓がんについて調べてみた。 「よりによって何ですい臓がんなんだ」というのが正直な気持ち。 想像していた以上に厳しい内容に気持ちが当然ながら落ち込んでいった。 夜は4人の家族会議を開催。できるだけ感情を抑えて冷静に話すように努める。 大学病院での診察は教授の診察日が毎週月曜日であることから12月10日に決定。 先行き不透明な中で急きょ家族旅行が決まった。12月8日・9日の1泊2日で 奈良に出かける。興福寺が見える部屋を子供がとってくれた。 翌朝、部屋から眺めた五重塔には雪が積もっていた。 奈良でこの時期に雪が積もるのは珍しいという。 去年6月に内科クリニックで診察をうけてから病名が判明するまで結果的に半年かかった。 最初からCT検査ができる総合病院で診察を受けていたら・・・。 もっと早くわかっていたら手術できたかも・・・ まったく人生一寸先は闇である。 #
by anms1024
| 2013-01-23 19:08
| 病状・治療の記録
2013年 01月 22日
すい臓がんは特有のはっきりした自覚症状がない。
このため早期発見が難しく、異変に気づき病院で診てもらったら、 すでに末期でいうケースが非常に多い病気である。 私の場合も同じ。胃あたりに軽い不快感・痛みを感じたのは 去年の5月ごろのこと。自己診断ではストレス性の胃炎か胃もたれの感じ。 そのうち自然に治るだろうと当初は楽観視していた。 しかし症状はなかなか改善しない。。 少し心配になって6月に近くの内科クリニックで診てもらう。 このときの診断は慢性胃炎の疑い。胃薬を飲んでしばらく様子をみることになった。 7月には胃がんを懸念して胃カメラを飲んだが、異常はなかった。 胃薬を飲んでも症状が改善しないことから10月に再度同じ内科クリニックで受診。 このとき言われたのはピロリ菌に感染していると同じような症状がでるというものだった。 早速1週間分の薬をもらい除菌にとりかかる。 薬を飲んでピロリ菌の除去できたかどうか。確認するためには薬を飲み終えてから さらに1か月ほどかかる。 11月に除菌できたか検査することになっていやが、症状は相変わらず。 むしろ胃部付近の痛みは少し強くなってきたように感じる。 12月に入って同じ内科クリニックで症状を訴えたところ、提携している総合病院で いちどCT検査を受けてみてはどうかという話になった。 総合病院で造影剤を入れたCT検査を受けたのは12月3日。 この時点でも、事態をあまり深刻に考えることはなかった。 そして運命の12月4日の朝を迎えた。 #
by anms1024
| 2013-01-22 20:54
| 病状・治療の記録
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